地域に愛される「梅津のイタリアン」
梅津段町交差点近くの住宅街にある「Il Sole e la Luna(イルソーレエッラルーナ)」は、2020年11月にオープンしたイタリアンのお店。「ザ ソウドウ 東山 京都」はじめ、10年以上のキャリアを持つ織田豊さんがオープンさせました。
以前居酒屋だった建物をリノベーション、カウンター5席と半個室の4人席のこじんまりした店内ですが、シックな雰囲気で落ち着いて食事ができます。
店名は、イタリア語で「太陽と月」という意味。太陽と月は陽と陰に例えられますが、ものごとには陽と陰、表と裏がある。なにごとも一辺倒にならないようにと思いを込めて、この店名にしたそうです。ですが地元では店名ではなく「梅津のイタリアン」と呼ばれているそう。「わかりやすく呼んでもらえてうれしいです」と織田さんは語ります。
本格イタリアンが味わえるパスタセット
ランチは、おまかせの前菜がつくパスタセットで、パスタは3種類から選べます。内容は定期的に変わるので、どんな具材が使われるかはその時のお楽しみ。メイン料理やスイーツも追加できます。
「UMEZUバスクチーズケーキ」は、塩とともにいただく新感覚のチーズケーキ。夜は一品メニュー中心で、厳選されたワインとともにじっくり味わえます。
野菜は「京旬菜 御室のよしむら」から購入。すべて地元産にはできませんが、なるべく近郊のものを選ぶようにしています。いずれ鶏肉や玉子なども地元のを使い、地産地消を目指したいと考えています。
コロナ禍があったから、梅津で出店を決めた
2019年12月に前職を辞め、独立に向けて動き出します。当初は街なかで開業する予定で、右京区では考えていませんでした。しかしコロナ禍で変更を余儀なくされた結果、今の物件にめぐりあいます。梅津界隈は住民が多い地域なのに、イタリアンのお店がない。若い世帯が増えていて需要があるのではと思い、梅津での出店を決意しました。太秦出身で右京区になじみがあることも、梅津での出店の後押しになりました。以来、地元客を中心に口コミで評判を呼び、ランチ時は満席が続くほどにぎわっています。
今後の目標について伺うと「フットワークを軽く、イベント出店も積極的に行っていきたい。地域でつながりもたくさん持ちたいです」という答えが返ってきました。また、若者に技術を継承し育てていきたいとも。つながりを作り次世代を育てることで、地域に貢献したいと,語っていました。
Il Sole e la Luna(イルソーレエッラルーナ)
住所:京都市右京区梅津南上田町33-3
電話:070-4136-9305
営業時間:ランチ・11:30〜14:00/ディナー・18:00〜21:00
定休日:水曜日