こんにちは。
右京の魅力発信事業部編集部です。
今日は、右京区京北の歴史あるお祭りのお話です。
じんわり温かい気持ちになったのは私だけでしょうか。
野上ジョーさんが紹介してくれます。
右京区京北より。
10月7日、8日は、「山国神社例祭」が開催されました。
7日「神幸祭」、8日「還幸祭」、御神輿の渡御(とぎょ)、そして「山国隊」の行進があります。
京都の三大祭、時代祭の先導を務める「山国隊」(維新勤王隊)は、明治維新の際、ここ山国村の有志が、「山国隊」を結成し、官軍に参加した当時の様子を模したものです。
そんな歴史を持つ「維新勤王山国隊」の行進は、私たちの誇り。
東北や東京で戦った「山国隊」は、そこでヨーロッパから伝わったマーチングを習い、日本で初めての鼓笛隊として、隊列を組んで京都に戻ったそうなのです。
当日、会場で地元の方から聞いたエピソードで、更に誇り高くなりました。
8日は、山国神社の参道で、「山国さきがけフェスタ」が開催され、飲食店や木工品や野菜、焼き芋、たこ焼き、色々なお店が並び、にぎわいます。
この日のために、脇の田んぼがコスモス畑になります。
今年は、雨天で御神輿かつぎが中止になり、担ぎ手として帰省していた次男(20歳)と、幼なじみやそのママと一緒に、お祭りを観に出かけました。
彼らは、山国隊の隊員として、小学生で鼓笛隊の太鼓、中学生で笛、と、ずっとお祭りに参加してきました。
「やっぱお祭りええわ」
「自分がやってるときは、当たり前の風景やったけど、改めて来てみたら、マジええわ。これって、続けていかんとあかんなぁ」
久しぶりの同級生を見つけたり、小学校時代の恩師におそるおそる声をかけたり、あちこちで楽しそうにしていました。
午後、行進を始めた山国隊。太鼓の音、笛の音色を聴くと、ぞわぞわ、うるうるしてきました。我が子の写真をいっぱい撮っているママと一緒に、追っかけを楽しみました。
「泣けるね」
「うん、うちの子は卒業して、知ってる子誰もいないけど、ほんま泣ける」
地元出身の彼女は言います。
「山国のこのお祭りは、ほんまに子どものころから特別なお祭りで、昔はご先祖様が山国隊の隊員だった家の子しか、出れへんかったやん。それがもう、かっこよすぎて」
「お祭りってさ、地域みんながいっぱいすることがあって、当番が回ってきたらすごく大変、って聞くけど、私、ほんまはなんでもいいから毎年手伝いたいねん」
「大変って無理して出てもらうよりも、やりたい人は意外とおると思うねん。やりたい人が気軽にお手伝いに参加できるようになったらいいなー」
そんな熱い思いをききながら、私も深く共感しました。
そして、「御神輿の担ぎ手がたりない!」という現実に、色んな人が、色んなところに声をかけて、見込み以上の70人もの担ぎ手が集まった、という話も聞くことができました。
お祭りは地域を元気にする、って本当なんだと思いました。
地元のスゴイ力をしみじみ感じる、お祭りでした。
野上ジョー
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