「ここに、この人」2~右京区京北より~

こんにちは。
右京の魅力発信事業編集部です。
京北の料理旅館の紹介です。
野上ジョーさんのほっこりした文章に癒されます。


右京区京北より。

「ここに、この人」2
料理旅館「すし米」 女将黒川修子さん

京北周山町にある「すし米(すしよね)」さんは、大正2年創業、100年を超える老舗料理旅館。私の祖父の代から今日まで、幾度となく寄せていただいています。

先日は、義父の一周忌、お世話になりました。
「あ~こんなにおいしいものいっぱいよばれて、10年長生きするわ」
帰りがけの親戚のひとことに、私も深くうなずきます。
すし米さんだからこそ味わえる季節の食材、お料理、器、そしておもてなしの時間を過ごしました。

コロナ禍で、集いにくくなったことをきっかけに、少人数やおひとり旅の宿泊にも力を注がれて、今では、全国から多くのお客様を迎えられるようになりました。
併せて、かつての宴席も復活しつつあり、大忙しのすし米さん。

そんな中、女将、黒川修子さんのスキマ時間を狙い撃ちにして、お話を伺いました!
ひとことでいうと、「こぼれいくら丼」のような人かな。いくらは、「修子さんの愛」です。
いくらは人を幸せにします。いくらはきらきらしています。それはどんぶりに山盛りになってあふれ出し、周辺にもいっぱいこぼれているのです。
食べて美味しい、見ていて幸せ。いくらの中に埋もれたごはんも幸せですが、こぼれ落ちたいくらも幸せ。

「コロナの時は、ほんとに大変やったよ。でも、宿泊業を見直したり、いろんな人に励ましてもらったり、応援してもらって。やっと今、落ち着いて仕事ができるようになって、ほんまに幸せやねん」
「今まで、子どもたちも私も、ほんっとに地域の人たちに支えてもらって育ててもらってきた。だから今、この地域に、地域の皆さんに、恩返し、『恩送り』がしたいねん」
そんな修子さんは、色んな団体や協議会などの役員をされたり、「丹波音頭を踊る会」を主宰されたりと、「頼まれたことは、可能な限り引き受ける。そして役立ちたい、楽しみたい」というスタイルで生きておられます。

分け隔てのない明るさと優しさは、「修子さんに、何でも話したい」「修子さんと話していると、前向きになれる」「修子さんと一緒に何かしたい」、そういう気持ちにさせてくれる。
いつも周りに人が集まってくる人だなあと感じます。
若くとがっていた頃から、少しまるみを帯びてきた今にいたるまで、いろんな話をさせてもらってきましたが、そんな自分の変化も、見守ってもらって、目に見えない大切なことを気づかせてもらってきました。

つい最近のことです。
フリースクールのこと。学校に行きにくい子どもたちやその家族、主宰者に対して、何か応援したいと考えられた修子さん。
子どもたちのお昼ごはんのお手伝いができないだろうか?
飲食店や、食品製造業、農業されている方にお声がけされて、「商品になりにくいもの」「余ってしまった新鮮なもの」を、フリースクールで使ってもらえる動きを作ってくださいました。「無理なく、でも誰かのお役に立てたら幸せ」と、少しずつ輪が広がってきています。
ここでも、いくらがいっぱいあふれて、関わる人みんなが嬉しい気持ちになっているのです。

今回は、大好きな修子さんとすし米さんの紹介をさせていただきました。
すし米さんのおもてなしー京北の静かな自然と季節の美味しさ、そして修子さんとの出会いー 是非、おすすめしたいです。

詳しくは、すし米さんのサイトをご覧ください。
おひとりさまから、少人数のお食事
宴会、そして1日2組のお宿。
京北観光の拠点としても、おススメです。
【純和風の小さな宿 料理旅館すし米】

野上ジョー

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この記事を書いた人

右京の魅力発信事業編集部

発信のテーマは「人と人とのつながり」
身近に生活を支えてくれる人がいることを感じるような「右京の魅力」を、8名の区民ライター【右京八景ライターズ】がインスタグラムで世界中に発信します。