若松稲荷神社の初午(はつうま)の祭典

こんにちは。
右京の魅力発信事業編集部です。

今回は、右京区京北の年中行事をご紹介します。
京北と言えば、野上ジョーさんですね!


右京区京北より。

2月12日は、野上町「若松稲荷神社」で「初午(はつうま)の祭典」がおこなわれました。

「初午(はつうま)」とは。
2月の最初の午(うま)の日。そして、この日に行われる全国各地の稲荷神社のお祭りのことでもあります。
稲荷神社の総本山、京都の伏見稲荷大社に、冬の間、裏山に上がっておられた神様が、田ごしらえのために、降りてこられるのがこの日だったそうです。この故事から、稲荷神をまつる祭事が行われるようになったとされています。
稲作のことに始まり、商売繁盛、開運、家内安全などお祈りするようになったそうです。

ここ野上町では、数十年前まで、祭典のあと、飲めや歌えの宴会が開かれていました。
氏子の各家が順に自宅でおもてなしをしていました。
生活スタイルの変化にともなって、自宅でのおもてなしは次第になくなりました。
公民館で、みんなでお弁当をいただきながら楽しい時間を過ごす慣習が続いたのですが、コロナ禍を経て、今は祭典のみ、開催されています。

「初午講」は、宴会を兼ねた地域のコミュニケーションの場だったのだろうと想像します。昔は「〇〇講」という名のいろんな種類の祭典&集まりの場があり、自然なかたちで生存確認をしあっておられたのだろう。

今年の初午の祭典の様子は、儀式のあと、焚火を囲んで、新しい宮司さんと親交を深めたり、普段顔を合わせることの少ないご近所さんの談笑の場になっていたそうです。

2月最初の日曜日、なかなか仕事の都合もあったりしますが、令和の時代にあったスタイルで、みんなで伝統や、「神様ごと」を守っていけたらいいなと思いました。

野上ジョー

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