右京八景ライターの清水一照です。
右京区に生まれ育った私がオススメしたい右京区の歴史的な魅力を記事にしてご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介する国の名勝にも指定されている雙ヶ岡(ならびがおか)は、都の西に位置する独立した116mの丘陵で、都の北に位置する船岡山、東の吉田山とともに都の三鎮の山の一つとして遷都の詔にも書かれるほど当時から大事な場所で、平安造都にあたっては船岡山が南北の中心線となり、雙ヶ岡と吉田山を結ぶ東西の線を一条大路として整備されました。
私は雙ヶ岡すぐ近くに住んでおり、毎日歩くこの一条通りから平安の都が始まったと思うと歴史の浪漫を感じられます。
雙ヶ岡は一の丘、二の丘、三の丘が縦に双ぶ様子から双ヶ丘とも云われます。一の丘は秦氏の首長墓とみられる古墳が頂上にあり、御室仁和寺や宇多野を一望できます。二の丘、三の丘にも幾つもの古墳が点在しており、とおみの広場からは比叡山や市内が見えます。
緑の眩しい真夏の取材でしたが、木々が気持ちいい木陰を作り、素晴らしい眺めを楽しめる、ちょっとした登山を街中でできる癒しのスポットです。
雙ヶ岡の一の丘の古墳をはじめとし、古墳時代には私のご先祖様である秦氏(はたうじ)が住んでいた場所であり、平安時代には皇族や貴族の狩猟の場としてや別荘地になりました。また徒然草の著者としても有名な兼好法師の墓所があったともされます。
京都の歴史の始まりの地でもある雙ヶ岡を是非訪れてみてください。
アクセス:嵐電御室仁和寺駅より徒歩2分
清水一照
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