紅葉観光で賑わう秋の京都。
右京区北部に位置する京北エリアでは
寒さ厳しい冬を迎える頃でもあります。
そんな京北には
地域の温かさを感じられる場所があります。
100年以上続く老舗旅館「すし米」です。
みなさんこんにちは、アメノミトリです。
今回は、女将・黒川修子さんと、
すし米で行われている
「ブックカフェ」についてご紹介します。
京北の人々が集う「ブックカフェ」
すし米では、毎月月末の水曜日に
「ブックカフェ」が開かれています。
この会は、京北の住人を中心に集まり、
本を通じて交流を深める場です。
参加者が選んだミステリー、小説、
実用書など、多様なジャンルの本を
読むことから始まり、感想を共有します。
会話の内容は、本の話題にとどまりません。
最近の出来事や地域のニュース、
地元の新しいお店の話題など、京北ならではの
超ローカルなトピックが飛び交います。
自由で気楽な雰囲気がこの場の魅力であり、
地域交流の場として続いています。
ブックカフェの会場となるのは、
すし米内の「Shu’s Bar」。
ここでは黒川修子さんがドリンクを提供し、
温かく参加者を迎えています。
女将・黒川修子さんの歩みと地域への思い
黒川修子さんは京北に嫁いで30年。
初めのうちは京北での生活や先代がいる中で
仕事を覚え、すし米を切り盛りすること。
さらには子育てもあり、
苦労が絶えなかったそうです。
しかし、しばらくしてから
太鼓の活動を始めたことで仲間ができ、
次第に地域に溶け込んでいきました。
このことが黒川修子さんにとって
大きな転機となりました。
(この太鼓の活動は「雄進浩」という
太鼓団体に発展しており、
様々な演奏を聞くことができます)
京北を心から愛する黒川さんは、
地域の歴史を大切にしています。
かつて京北は、嵐山の渡月橋まで
杉の木を筏で流し、都に卸していました。
しかし、その歴史を知る人も少なくなり、
地域の記憶が失われていくことを
憂いています。
一方で、京北の魅力として
「子育てのしやすさ」を挙げています。
京北は自然豊かで、
車があれば40分ぐらいで街に出られます。
昭和のような温かい人間関係が残っており、
こどもたちがのびのびと成長できる環境が
整っていると黒川さんは話します。
地域の歴史と人との繋がりを大切にしながら、
京北の魅力を伝える女将の姿は、
地域での暮らしの温かさを教えてくれます。
ぜひ、京北の「すし米」を訪れ、
黒川さんの想いと地域の温もりに触れてみては
いかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
・すし米の情報
京都府京都市右京区京北周山町中ケ市15-2
TEL 075-852-0032
地域の食材を使用した料理が特徴の
純和風旅館です。
京北の中心地に近く、
観光の拠点としてもおすすめです。
宿泊は1日2組限定です。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://sushiyone.net
・ブックカフェの情報
すし米内「Shu’s Bar」
毎月月末の水曜日(12月は年末のため開催無し)
概ね20:00〜21:30
ブックカフェ京北
https://www.facebook.com/share/1QEDpkXgA4/?mibextid=LQQJ4d
アメノミトリ
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