油を掛けて心願成就!ぬるぬるのお地蔵さま

丸太町通を少し南へ下がった有栖川沿い,嵯峨天龍寺油掛町にひっそりとたたずむお地蔵さま。
といっても,実はお地蔵さまではなく,鎌倉時代後期に造立された阿弥陀如来坐像なんだとか。
こちらではなんと,お地蔵様に油を掛けてお参りするのです。

以下,一般財団法人日本植物油協会さんによりますと・・・

油を掛ける意味については,詳細は分かりませんが様々な説が伝承されているそうです。
例えば,仏前に「水を供える」供養が,「水を掛ける」,さらに「油を掛ける」に発展し,これと油商人の商売繁盛の願いが結びついたというもの。

文字通り油掛町に鎮座されるこちらのお地蔵さま,江戸時代初期の書物に,油商人がこのお地蔵様の近くを通るとき,必ず油を掛けてお参りしていたことが記されているそうです。つまり,少なくとも300年以上前から脈々と続いているわけですね。

みなさんも,お近くを通られる際にはぜひお参りしてください。
ただし,駐車場はありませんのでご注意を!ご近所や通行車両にご迷惑を「掛けて」しまいますよ。

  • ブックマーク
  • -
    コピー

この記事を書いた人

うーちゃんきょーちゃん

平成24年1月生まれの双子。
好物は水尾のゆず・京北の納豆もち・宕陰の棚田米。
趣味はスポーツ観戦!ハンナリーズ・サンガが大好き。

《~右京ちゃんについて~》
寄り添う顔には,区民の皆様の笑顔,団結,産業と暮らしの関わり合いが親しみやすいデザインで表現されています。
また,緑色で豊かな自然,紫色で歴史・伝統産業が表現されています☆