右京区制90周年を記念したロゴマークをデザインしてくれたのは,嵯峨美術大学デザイン学科の奥山凜さん。
どんな思いを込めて制作されたのか,右京区役所のメンバーがZoomでインタビューしました。
今回のロゴは,自然をテーマにされたそうです。
「京都に来て3年目なのですが,右京区は川や竹林など自然が身近にあって,その自然にとても癒されていると思っていて。」とお聞きしたので,都会のご出身なのかなと思って聞いてみると「八丈島です!」とのこと。「同じ自然が豊かでも,八丈島は海がメインなので。右京は山の美しさが際立っています。」と説明してくれました。
右京の自然を生かした「90」の文字をモチーフにすることは,デザインの必須条件。「9」の文字を形作る竹と川,それに控えめに彩を添える嵯峨ギクが見事に調和しています。「もう一つのモチーフの条件である,右京のシンボルマーク“うーちゃんきょうちゃん”とバランスを取るのが難しかった」と,手書きで下書きしたあとに何度もバランスを調整し続けたそうです。同じゼミで90周年記念ロゴの制作をしていた学生さんや先生にアドバイスをもらいながら試行錯誤されたそうで,見る人がすっきりと納得がいくバランスに仕上げてくれました。
「苦労したのは,90の文字に川をあしらった部分です。これからの右京が,この川の流れのように,ずっと続いていくように願いを込めてデザインしました。」確かに,この部分も目を引きますね!
さらに,「0」と「th」の部分にも,「ロゴを正方形に入るイメージで作っていたので,あえて0とthを重ね,色の反転を利用して全体をまとめました。」との,こだわりの細部も教えていただきました。
「見てくれた人が,うーちゃんきょうちゃんの表情のように,笑顔になれる,楽しくなるような作品を作りたい」と話してくれる奥山さん。たくさんの試作を重ね,京都らしさと右京区の90年の歴史を感じられる落ち着きの中に,親しみやすさを表現してくれました。
90周年をこのロゴのように,右京区の豊かな自然に囲まれながら,くらす・働く・訪れる人々が笑顔になれるような,90周年記念事業を企画していきます!皆さま,どうぞお楽しみに!