はじめまして。私たちは大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科鈴木ゼミです。2021年度から水尾地区の地域活性化に向けて活動することになりました!地元の人からお話をお聞きしたので紹介します。
水尾はどんな所か
水尾地区は、京都市右京区に位置しています。JR山陰線の保津峡駅からバスで約10分の所にある山間部にある地区です。地区の総人口は48人で、家は34戸あり、現在人が住んでいる家は21戸あります。町の中心には現在休校している小学校があります。
水尾の課題
水尾地区は山間地域に位置しており、高齢化や過疎化がみられます。そのため、柚子栽培の担い手が不足しています。柚子の収穫の際には、柚子の木が高く高齢者の人にとっては容易ではないことから、他の地区から収穫を手伝ってもらっています。また、加工所で働く人も1番若くて60歳代と若い担い手がいないという状況です。これらのことから水尾の柚子産業を継いでいく人々がいないことが課題となっています。
水尾の柚子について
水尾地区は柚子が有名です。水尾の柚子は、花園天皇が種を持ち込み水尾で植えたのが始まりといわれています。一般的に柚子は、接ぎ木という方法を使って4、5年で収穫されます。それに対して水尾の柚子は、「実生(みしょう)の柚子」という方法で育てられます。これは柚子の木を種から育てる方法で、収穫までに15年から18年ほどかかり、とても希少です。
フジバカマ
2011年から、水尾地区では地域活性化のためフジバカマの鑑賞会を行っています。水尾のフジバカマは、2010年から住民の方々やボランティアの方々が休耕田を活用し、育てています。このフジバカマには、渡り蝶であるアサギマダラが多く飛来します。その時期に合わせて、フジバカマ鑑賞会を開催しています。ある調査では、水尾にやってきたアサギマダラが台湾で見つかったという報告があります。フジバカマによってくるのは、オスのアサギマダラがほとんどです。開催期間中には、バスが普段よりも多く運行し、柚子の加工品を販売するブースを設けています。鑑賞会にはフジバカマとアサギマダラを目当てに多くの方々が訪れます。
大谷大学 水尾プロジェクト班(令和3年右京まちづくり支援制度支援事業)