誰もが自分らしいカラーで輝く !地域交流からアイデアのタネ「ニジノタネプロジェクト」

●いろいろな人がそれぞれに輝いてつながって…そんな場つくりがしたい。「ニジノタネプロジェクト」始動!

快晴の空の下、石畳と緑が美しいお寺。境内に響く和太鼓。門前のテントには住民によるチャレンジショップ。昔あそびのコーナーに子どもたちの笑顔がはじけ、お寺の中では、大人による地域のミライを考えるワークショップが熱く、かつ和やかに展開しています。

和太鼓演奏を体験する子どもたち

6月25日、右京区まちづくり支援制度を活用して開催されたこの地域交流イベント。主催するのは「ニジノタネプロジェクト」の皆さんです。一体、どのような活動をされているのでしょうか?今回、代表の五十嵐光江さんにお話を伺いました!

 

●ニジノタネプロジェクトでは、どのような活動をされているのですか?

五十嵐さん:住民が自ら「こんなことやってみたい!」と思ったことを発信して、挑戦できる場を提供する、アイデア実現型の地域コミュニティづくりです。2020年9月に右京かがやきミライ会議(右京区基本計画の内容を話し合う会議)で知り合った右京出身・在住の3人が、他の地域住民にも声をかけ、現在6人で活動しています。

●「ニジノタネ」と名付けた理由は?

五十嵐さん:メンバーの一人が経営するカフェの名前が「ニジノネ」で、そこを拠点にすることから最初は「ニジノネ」プロジェクトの予定だったんです。でも、多様な住民の主体的なアイデアを育てることを活動の目的としているので、七色の「ニジ」で多様性、「タネ(=自ら芽を出す)」で主体性を表現しよう!となり、「ニジノタネ」という名前になりました。メンバーの中でやってみたいことを話し合い、少しずつ実現していっています。

ニジノタネプロジェクトのメンバーの皆さん。右から2番目が五十嵐光江さん。

●今回の「地域交流からアイデアのタネを」とは、どのような取り組みですか?

五十嵐さん:地域のつながりが希薄になっている今、地域交流の場をみんなで作り上げていこうという取り組みです。広沢学区は現在、宅地開発が進み、多くの世帯が転入してきています。しかし、共働き世帯の増加や、コロナ禍によって地域行事の中止が相次いだこと等から、特に古くからの居住者との交流が途絶えている状態です。なんとなく寂しい、孤独を感じる、そんな心を癒し新しい繋がりとアイデアが生まれる場づくりを目指しています。

これまでの活動「広沢学区版・はじめてのおつかい」の写真
これまでの活動「地域の魅力発見ツアー」
「地域の未来を語ろう」と呼びかけ開いたピクニック!

●この活動で達成したいことは?

五十嵐さん:地域への関わりをもっと気軽に、自分の出来る範囲で出来ることを、出来る時に実行できるようになればいいなと思っています。そういうマインドが地域の方に浸透していけば嬉しく思います!

これまでの活動 1人1人のワクワクする心のタネを共有するワークショップ

新しい取り組みが地域に吹き込む心地よい風を感じた1日でした。

ニジノタネプロジェクト、ぜひ注目してください!

(編集後記)

イベントにお邪魔して、子どもたちの楽しそうな笑顔と、大人が地域の未来を考える姿が同じ空間で繰り広げられているのが印象的でした!

楽しそうな企画が生まれていることにも感動です。

自分のワクワクする「ニジノタネ」はなんだろう?と考えてみたくなりました!

(取材:山田 大地)

 

ニジノタネプロジェクトfacebook URLはこちら!

https://www.facebook.com/nijinotaneproject202

 

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この記事を書いた人

山田 大地

1988年生まれ、立命館大学大学院社会学研究科修了。修士(社会学)。京北での産学民連携プロジェクトを経て、右京区まちづくりコンシェルジュ(〜2019)。立命館大学政策科学部非常勤講師(2016年〜2020)、大谷大学 地域連携アドバイザー(2019〜2021)。現在、京都市まちづくりアドバイザー。