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わたしが京都で描く未来〜大学生・東森あかりさんインタビュ〜

みなさんこんにちは!

みなさん、右京区の基本計画のコンセプトって何かご存知ですか?

右京区基本計画のコンセプトは「わたしが描く未来」。

そして、そこで描かれたそれぞれの未来への「はじめの一歩」を踏み出すことを応援するのが、

右京区の基本計画なのです。

その策定後、未来に向けた一歩を応援するために右京区役所で開催されたイベントが「コトハジメテラス」。

ゲストのお話を聞いて、思わず自身も一歩踏み出してみたくなる、そんな場でした。

今回、右京ファンクラブねっとでは、「コトハジメテラス」に参加してくれた大学生、

立命館大学3回生の東森あかりさんにインタビューをしました。

「コトハジメテラス」や、京都で学ぶなかで、どんなことを感じたのでしょうか。

そして、京都で学ぶ中で、どんな未来を描いておられるのでしょうか。

記者の山田が伺ってみました!

 

●東森さん、本日はありがとうございます!まず、東森さんのご出身はどちらですか?

福岡県の出身です!3年前に立命館大学文学部に入学し、京都で学び始めました。

お話を聞かせてくれた東森あかりさん

●大学ではどのようなことを学んでいるんですか?

文学部の「国際コミュニケーション学域」で、国際英語を専攻しています。

●おお、なるほど!どうして京都で学ぼうと思ったのですか?

将来、日本と世界や、人・ものや文化の行き来を手伝う仕事がしたいと思っているのですが、

京都にはいわゆる「日本らしい」ものが多く、将来につながることを学ぶ機会になるのでは、と思ったんです。

●そうなんですね!でもこの数年、コロナでできなかったことも多かったのでは?

幸い、私の入学時には、コロナへの対応がある程度整備されていました。

オンライン授業も多かったのですが、入学の時点で、大学も学生もコロナに対して心の準備ができていましたね。

●そんななか、右京区役所が実施した「コトハジメテラス」に参加したきっかけは?

大学で受けた「地域参加学習入門」という授業がきっかけです。

北川前右京区長がゲストスピーカーでお話しされ、そこで右京のことを知りました。

実際に地域の活動に参加してレポートを書く課題が出たのですが、

その選択肢の一つが「コトハジメテラス」でした。授業でのお話も面白かったので、参加してみようと思ったんです。

●参加した「コトハジメテラス」はどんな内容でしたか?

2021年6月に、伏見区で「おこぶ北清」を経営する北澤雅彦さんの取り組みをお聞きしました。

自分が育ち慣れ親しんでいた商店街が衰退しているのをみて、サラリーマンを辞め家業の昆布屋さんを継がれたお話でした。昆布を売るお店で立ち飲み屋さんを開いたりして、商店街を活性化されているプロセスをお話しくださいました。

お話を聞いたあと、実際に伏見のお店にも行ってみたんです。そこでも色々なことを教えてもらいました。

未成年なので、立ち飲みでは飲めませんでしたが(笑)

東森さんも参加した右京区役所主催の「コトハジメテラス」のひとこま

●そうだったんですね!お話を聞いてどうでしたか?

新しいチャレンジをする行動力に年齢は関係ないんだな、と思いました。

「コトハジメテラス」参加者の方でも、80代で外国語にチャレンジして海外の方と交流されている方がおられました。

私が大学で学んでいるのと同じことを、年齢を重ねても生活の中でされていることがすごく印象に残りました。

年齢関係なく挑戦すること、やってみないとわからないという姿勢を学びました。自分もそうありたいな、と思いましたね。

 

当日は、年齢を超えて交流できる場となった

 

●なにか学生として一歩踏み出してみた経験はありますか?

1回生の9月に「KYOTO STEAM」(※)というイベントにボランティアとして参加しました。

半年かけて準備したのですが、いろんな年代や国のボランティアの方や、来場者の方と交流する経験をしました。

開催までには、来場者と主催者の交流のしかけを考えたり、当日会場で配るパンフレットの作成を担当しました。

●それはすごいですね!どんなパンフレットを作ったんですか?

パンフレットは、会場周辺のネットに載っていないお店やものを紹介する内容にしました。

自分で自転車を漕いで周辺を回り、面白いと思うものの写真を撮ったり、お店へインタビューしたりしました。

実際に何回か行って食べてみたら、本当に来てくれた人に「買って欲しいな」と思ったんです。

そこで、お店の方に、「来場者が来たら割引してくれませんか」と提案したら、快く対受け入れてくださいました。

学生だからできることに限りはあるとは思うのですが、それがとても嬉しかったです。

期間中にパンフレットを補充に行くと減っていて、来場者の方が手に取ってくれているのがわかって嬉しかったです!

 

●なるほど!自分自身で工夫をして取り組まれたんですね。

他にも、来場者同士で交流が生まれるよう、大きなマップを会場に掲示して、

来場した人におすすめの場所を聞いてシールを貼れるようにしてみたりもしました。

どんなところが面白かったか、どんな場所が人気か、これから見る人に向けても伝えてもらう企画になりました。

自分が全く関わったことのない人と接する経験ができたし、みなさん本当によくしてくださいました。

色々な大学の学生が参加していて、刺激的だったのも京都らしいところだな、と思いました。

 

●とても貴重な経験になったのですね!それらを経て、いま、学生生活の目標はありますか?

いまは、大学在学中にイギリスに留学することが目標です。3回生の夏の留学に向けて準備をしています。

●それはすごいですね!どうして留学をしてみたいと思われたのですか?

大学の授業の中で、「社会言語学」(※)や、World Englishes(国によって英語にもさまざまなバリエーションがあること)ことを学んで、興味を持ったんです。言葉に文化が反映していることがすごく面白いと感じて、英語の母国であるイギリスにいきたいなと思っています。

●なるほど!他にもなにか理由はありますか?

併せて、在学中に「マイノリティの立場を経験したい」というのも理由ですね。

ずっと日本にいてマジョリティの側にいることに慣れ、海外で生活する人が受けることを経験したことがないので、

どういう気持ちになるのか知っておきたい、と思ったんです。

自分達が無意識にしてしまっていることを、外から見ることで気づくこともあると思うんです。

別の国に行ってみることでわかったり、できることがあると思っています。

ひとつひとつの質問に丁寧に応えてくれた東森さん

●京都で学んでいることをどんな時に感じますか?

留学生が日本や京都の文化に興味持っているのを見ていると、自分自身も知らないことがまだまだあるな、と思います。

ちょっと歩いていると歴史的なものがふと現れたりして、独特な価値観があるなと思います。

 

●では最後に、東森さんの「未来の目標」はありますか?

具体的にどのような職業につくかは、在学中に色々と学んで、深掘りして決めていきたいと思っています。

研究したいことが見つかれば、大学院にも行ってみたいなと思います。

就職するにしても、研究するにしても、海外でやりたいなら海外でやったらいいなと思います。

知らないことが多くて、はっきりと遠い未来はまだ描けないのですが、

自分が楽しそうと思った方に行きたいな、とは思っています。

その積み重ねというか、繰り返しが未来につながっていけばいいな、と思います。

失敗したら振り返って何が悪かったか考えたらいい。

面白そうと思ったことを挑戦したらいい。

面白いと思ったことを続けられたらいい、と思います。

 

いま、大学の授業がすごく楽しいです。

好きだな、面白そうだなと思えるものを学べている。

恩師や友人、ふとした時に関わった人の縁にも恵まれているな、と感じます。

大学では同年代の人たちとの関わることがほとんどですが、「コトハジメテラス」では、違う年代の人、家庭を持ってる人、大学だけでは関われない人と関われたのがよかったです。

「そういう考えもあるんだ」と気づく経験をさせてもらえました。

これからも、楽しそうだな、と思ったことをやってみたいと思います!

 

●京都でさまざまな経験をし、新たな一歩を踏み出そうとしている東森さん。

京都やコトハジメテラスでの出会いが、東森さんにとって何かの力になることを願ってやみません!

東森さん、ありがとうございました!

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(※)「KYOTO STEAM」・・・「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」は、

2017年年度から2021年 度まで実施された複数のプロジェクトから構成されるフェスティバル。

「京都が得意とする、進取の気性、継承された伝統、科学研究・技術開発の蓄積・集積、

多種多様な“知”・“思考”・”表現”、時間に縛られない価値観など、京都ならではの文化的土壌を、未来に向けて耕し、

育み、磨くことで、世界文化自由都市宣言の理念を具現化することを目指した、新しいチャレンジ、社会実験的なプロジェクト。

詳しくは「KYOTO STEAM−世界文化交流祭−2017-2021年報告書」

https://kyoto-steam.com/download/2022/home/report.pdf を参照。

 

(※)社会言語学・・・社会と言語の関係を考える学問。「たとえば、性別でよく使う言葉が違ったり、

地域の方言言葉と文化と社会が互いに影響し合っているのが面白いし、興味がありますね」(東森さん)。

 

 


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