皆さんは、京北(けいほく)という地域をご存じですか?
京都市右京区の北部に位置し、自然豊かな地域でありながら右京区役所からは車で約40分という利便性の良さから、最近移住者も増加しています。
そんな人気上昇中の京北で、京都でも珍しいワイン専門店を経営されている移住者の方にインタビューをしてきました!
「美しい風景の中に」
京北の観光スポットの一つである、魚ケ渕(うおがふち)の吊り橋。春には満開の枝垂桜のアーチをくぐり、吊り橋から澄んだ桂川の源流を臨むことができます。
そんな美しいスポットから2分ほど歩けば、「コートデブラン京北」が見えてきます。
迎えて下さったのは、ここを経営する合同会社コートデブラン代表取締役の吉志部(きしべ)さん。
快く室内に案内していただくと、木を基調とした心地よい空間が広がっており、薪ストーブのじんわりとした温かさに思わずホッとします。



「ワインを仕事に」
下京区の寺町松原にある老舗印刷屋の3代目として育った吉志部さん。
お父様の影響で好きになったワインに関する事業をしたいと考え、本業である印刷屋の社長をしながら、他所のワインバーの運営を任されるなど少しずつワイン関連のお仕事を広げられていた頃、転機が訪れます。
これまで会社を支えてきた世代が一斉に退職の時期を迎え、ちょうど時代はペーパレス化で印刷業自体が下火だったこともあり、吉志部さんは決断します。
寺町松原の不動産を売却し、それを元手に退職される方々への退職金を捻出した後、信頼できる部下の方に事業を任せ、自身はワインの仕事に専念することに。
そして、ついに念願のワインバーを開設。隣接する神社の美しい木々を臨むテラスで美味しいワインが楽しめるとあって非常に好評でしたが、数年後、順調だった経営にコロナ禍が影を落とします。
「(あの時は)やっぱりキツかった」と語る吉志部さん。皆に惜しまれつつ、大事にしてきた店舗を手放すことになりました。
「移住のきっかけ」
残された大量のワインとともに、これからどこに住もうか悩んでおられた吉志部さん。そんな折、趣味の鮎釣りをしに京北の山国という地域を訪れる機会がありました。
実は吉志部さん、幼少期から釣り好きの父親に連れられ、その後もお一人で京北にたびたび来られていたのです。
いつものように中野橋という小さな橋のたもとで釣りをしていると、ふと対岸に立っているログハウスが目に入りました。
「あ、なんか雰囲気ええな・・」と眺めているうち、「そうや、京北に来たらええんや!ここで自分のしたいことをしよう!」と思い立ったそうです。
その瞬間に心が晴れ、すぐさま京都市移住サポートセンター(住むなら京都)と京北の不動産業者に相談し、京北で不動産探しを開始。人気の山国エリアでは、なかなか物件が出てきませんでしたが、半年ほど待った甲斐あって、桂川を望むロケーション最高の土地が売りに出されました。一目見て気に入った吉志部さんはここに自宅兼店舗を建て、一昨年引っ越して来られました。

「実際の生活」
現在は、市街地に住むご両親の買い物の付き添いが週に何度かある時と、お仕事で出張される時以外はほぼ京北にいらっしゃるそうで、ご近所の方や釣り仲間とも仲良くしながら、田舎暮らしを満喫しておられます。市街地を運転するストレスから解放されたのも大きいとのこと。
もちろん、移住のきっかけとなったアユ釣りも毎年楽しんでおられ、特に豊漁だった昨年は、25センチ前後の個体を何度も釣り上げたそう。
また、京北の環境についても事前に知っておられたため、イメージしていた生活と実際の生活とのギャップはさほど無かったそうですが、お店の前で大事に育てていたタマリュウやクレソンを鹿に全部食べられてしまった事については「かわいいけど憎たらしいね」と笑っておられました。
「現在のお仕事」
田舎暮らしを満喫中の吉志部さん。しかし、自宅でのんびりされているかと思いきや、「一昨日帰ってきたけど、東京出張とか多いですよ。来週は金沢へ行きます」と聞いてビックリ。他にも、北海道や山口県など、ワインとともに全国を飛び回り、精力的にお仕事をされています。
木を基調とした清潔感あふれる店舗兼自宅やワインセラーも拝見しましたが、吉志部さんが自らの舌で厳選されたブルゴーニュワインとRMのシャンパーニュの数々は京都でも随一の品揃え。夕暮れに美しい上桂川を望むテラスでワインを楽しむ・・最高のひとときでしょうね。

「ワインとテロワール」
今や、コンビニでも気軽に購入できる時代になったワイン。とはいえ、コロナ禍以降に生じた物価高騰の流れはワインにも及んでおり、気軽に飲み比べをすることが難しくなったことで、若いソムリエを目指す方達にとっても厳しい時代だと吉志部さんは語ります。
また、ワインの値段は、数百円のものから家が建つくらいのものまで天と地ほどの差がありますが、その理由について質問したところ「テロワール」というキーワードを教えて頂きました。
これは、地球や地面を意味するterreから派生した造語で、農産物の生育環境のすべてを指す概念だそう。どの時代の地層か、どんな種類の地層なのか・・・様々な要因から土は成り立ち、その土から吸い上げた養分が、農産物の味を決めます。極端に言うと、無個性な品種のブドウでも、その土地で育てば、土から個性を与えられて素晴らしい仕上がりになるということです。
その他にも、天候、ブドウの房の付け方、選別など様々な要素からワインは成り立っているとの事で、複雑であると同時に興味深い世界だと感じます。
「最後に」
現在も、西に東に全国を飛び回り、バイタリティあふれる吉志部さん。上品で気さくなお人柄がとても魅力的な方で、またぜひお店にも伺いたいです。インタビューを快くお受け下さって本当にありがとうございました。
コートデブラン京北の公式HPはこちら!
https://shop.cote-des-blancs-keihoku.com/
京北・移住者インタビューはいかがでしたか?
京北では、移住者の方を大募集しています。「もっと自然に囲まれた環境で生活・子育てしたい」とか「場所や資金に不安があるが自営業がしてみたい」といった夢を、ぜひ京北で実現しましょう!
「いきなり住むのはちょっと・・」という方にも、最長1年までお試しで田舎暮らしを体験できる「田舎暮らし体験住宅」もご用意しておりますので、もし京北への移住に少しでもご興味がおありでしたら「北部山間移住相談コーナー」(Tel:075-852-1828)までお気軽にご連絡ください!
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