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コトハジメを聴いてみる ~6/20 北澤雅彦さん~

まちで活動するいろいろな方の「活動のきっかけ」を知り,気付きや刺激をもらう「右京コトハジメテラス」。第2回は伏見区の老舗昆布屋で様々なイベントを仕掛ける北澤さんのお話です。

若いころから独立してグラフィックデザインの仕事をしていた北澤さん。50歳のときに中書島繁栄会にある家業の昆布屋を継ぐことになったそうです。
長らく家から離れ,戻ってきて感じたことは,商店街やお店がこの先同じようには続かないだろうということ。人の流れが昔よりも弱くなっていて,待っていての商売は続かない,人が来てもらうようなしかけが何か必要だと考えたそうです。

そこで,伏見の名産である日本酒の「蔵開き」イベントなどに出店したりして手ごたえを感じ,お店でも通常の営業の後に立飲みイベントを開催するようになったそうです。
イベントには狭い店に入りきれない人が集まり,その人がまた友達を読んでくる,という数珠繋ぎのように人がやってきたとのこと。そんな中から中書島繁栄会にあるレトロな銭湯で自主製作映画を上映するようなイベントも生まれたそうです。

様々なイベントを仕掛けている北澤さんですが,一貫しているのは昆布屋としての商売繁盛が目的だということ。「まちづくり」や「商店街活性化」と見られるかもしれないが,それは結果としてついてきたものだそうです。

さて,何か苦労した点があるかお聞きしたら,イベントはご自身が好きで得意なことをやっているから苦労はないそうですが,長らく京都を離れていたために人脈がないのは困ったとのこと。そんな中,昔の同級生が助けてくれたり,SNSで知り合った人の中から意気投合する人をみつけて,イベントを手伝ってもらったりしたそうです。

参加者のみなさんからは,
「場や枠をつくることが大事だと思っていたけれど,そこにいる人が楽しむことが大事ですよね」「SNSをうまく使っておられて,見習いたい」「右京だけでなく伏見にも興味がわいた。京都をもっと知りたい」
といった感想が。

前回の佐野さんとは違って,家業を継いだ北澤さんのコトハジメ。協力者をみつけるそれぞれのやり方が興味深いと同時に,お二人とも好きなことをやっていて,苦労があるにしても負担とは感じていないという共通点も垣間見えました。


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