【インタビュー】祝日本一!太秦・ひょっとこ踊りの会

「右京ファンクラブねっと」では、右京で活躍する団体の地域への思いや取り組みを取材しています!
今回ご紹介するのは、太秦を拠点に活動する「太秦・ひょっとこ踊りの会」。
2015年より太秦のコミュニティスペース「古心庵(ここあん)」を拠点に活動を開始し、
右京区まちづくり支援制度も活用しながら数々のお祭りで踊りを披露し右京を盛り上げてきたみなさん。
このたび、ひょっとこ踊りの本場、宮崎県日向市で行われた「日向ひょっとこ夏祭り」で見事個人戦日本一&団体戦2位を獲得!!
今回は受賞された皆さんに喜びの声を聞きました。
Q.そもそも、ひょっとこ踊りとは?その起源は?
●  代表・増田優太郎さん: ひょっとこ踊りは、明治時代に日向市の眼科医、橘公行医師が里神楽をアレンジし、伝授したことが発祥といわれています。笛・鉦・太鼓の「テンテコテン」のリズムに合わせ、神の使いである狐がおかめを誘い出し、そのあとをひょっとこたちが追いかける、ユーモラスな踊りです。昔は、初午(はつうま)の日に踊られていたそうですが、現在は豊作や商売繁盛を願う踊りとして様々な機会に踊られています。 日向市を代表する踊りとして市の無形民俗文化財にも指定されています。
ひょっとこの本場、宮崎・日向!
Q.太秦でひょっとこ踊りが始まったきっかけは?
 ●増田さん: 私が所属する祇園の篠笛倶楽部が年に一度、祇園で踊りを披露していたのですが、それを古心庵の1周年記念イベントの際にも披露したことがキッカケで、会が発足しました。いまでは木嶋神社で踊らせていただくなど、太秦から地域を盛り上げる団体となっています。
大会で使われたプラカード。
代表の増田優太郎さん
会の発足後、会員も増え、さまざまなところから声がかかり踊りを披露してきた太秦・ひょっとこ踊りの会。そしてこの度、ついに本場宮崎のひょっとこ踊りコンテストに参戦。114団体、およそ2200人が参加した今回の大会で、見事個人戦日本一、団体戦2位に輝き、宮崎に太秦旋風を巻き起こしました!
個人戦日本一&団体戦2位の表彰!!
Q.全国優勝・団体戦2位獲得の感想は?
 ●太秦・ひょっとこ踊りの会師範/個人戦優勝の藤本武志さん:. 個人戦で優勝すると決めて練習してきた全ての事が踊りの中で発揮でき、最高の結果として残せたので感無量です。
個人戦日本一の賞状を授与される藤本さん
●竹内さん: 個人戦は孤独な戦いでしたが、
団体戦で、いつものメンバーが揃った時、安心感とヤル気が同時に出てきたのを覚えてます。みんなで一生懸命練習して、それが発揮出来たことそこに、金賞を頂けた事、最高に嬉しかったです。
団体戦に向かう太秦・ひょっとこ踊りの会の皆さん
いよいよ審査開始!一糸乱れぬ踊りを披露します。
エキシビョンでは、沿道のお客さんにパフォーマンス!
結果発表の瞬間!!
●宇野さん: 団体戦に参加しました。緊張感と喜びの詰まった最高に楽しい一日でした!
●宮崎さん: もともと関心があり、YouTubeで動画を見て大阪から練習に参加しました。初めての大会、当日は自分で納得できるような動きは出来なかったけど、皆さんと一緒に踊ってる事が何よりも嬉しく感じました!!
●林さん: 実家の京都に戻るにあたり、趣味を探していたら動画を見つけ参加し始めましたが、大会に出場して、ひょっとこ踊りは奥が深い!と思いました。基本に忠実に踊るためには幾つもの動作に気を配らなければなりません。でも、老若男女その人ごとの体格や性格、お面がもつ表情までもが踊りに滲み出てくるので、みんな違う踊りになってくるからです。
●手塚さん: 師範の指導受けても、なかなか上達しなくて、出場を取りやめようかと思った事もあったけど…師範の優勝!団体の2位と嬉し涙が止まりませんでした。みんなと本場で踊れて幸せでした。
●谷口さん: ひょっとこ踊りの繊細さダイナミックさ、色々と奥が深いなって痛感しました!『本気でやらないと 』って。来年が楽しみですね。団体戦に出て仲間意識という団結力が益々高まったと思います。参加して良かったです!
Q.太秦でひょっとこ踊りをはじめたことで、変化したことはありますか?
●谷口さん: 新しい仲間が出来たこと、踊りやお祭りを通じ、地元の人々ともふれあい仲良く出来るようになったこと、話題が増えたことですね。
●手塚さん: 仕事以外の生活に張りが出て、タイプの違うメンバーの人達と楽しい時間が送れています!
●宇野さん: ふと時間が空いた時に小躍りしたくなる日常になったこと。人前で踊ること、いろんな人と踊ることが楽しいと思ったことです!
●竹内さん: 私にとって長年、京都は、「仕事をする場所」でしかありませんでしたが、ひょっとこ踊りの会に入会し、地元のお祭りや、イベントに参加させてもらったり、地元の方々とも知り合えた事で、今更ですが、ようやくこの土地に自分が馴染めていけている気がしています。
大会の翌日には、大映通り商店街の夏祭りで「凱旋」の踊りを披露し、拍手喝采を受けたみなさん!
Q.ひょっとこ踊りの醍醐味は?
●藤本さん: 老若男女・地域を問わず誰でも踊りに参加出来、お面をかぶって非日常のエンターテインメントを味わえるところです!
●三木建太朗・直子さん夫妻: 夫婦で狐とおかめを担当しています。ひょっとこだけでなく、狐の力強い踊りと、それに魅せられて憑かれたように踊るおかめの妖艶さも見て欲しいです。夫婦ならではの息のあった踊りがポイントです!
Q.会の今後の目標は?
●増田さん: 今後も、京都らしい場所で楽しく踊っていきたいですね!
最後に…
Q.どうすれば参加できますか?
毎月第2土曜・第4月曜の19:00〜21:00に
古心庵(ここあん:太秦桂ヶ原町20-15)という場所でお稽古をしています。メンバーが丁寧にご指導いたしますので、初めての方もお気軽にお越しください!facebookページ
もご覧ください!
太秦・右京から五穀豊穣と繁栄を願う日本一のひょっとこから、これからも目が離せません!
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この記事を書いた人

山田 大地

1988年生まれ、立命館大学大学院社会学研究科修了。修士(社会学)。京北での産学民連携プロジェクトを経て、右京区まちづくりコンシェルジュ(〜2019)。立命館大学政策科学部非常勤講師(2016年〜2020)、大谷大学 地域連携アドバイザー(2019〜2021)。現在、京都市まちづくりアドバイザー。