右京にはたくさんの食文化があります。
その代表的なものが、京北をはじめ桂川流域に広がる食文化「納豆もち」。
2月22日(土)にはそんな納豆もちをテーマにした「納豆もちサミット」が開催されます!
今回は、そこで初披露される「納豆もち」をテーマにした紙芝居の製作を行った、
NPO法人ふるさと京北鉾杉塾の
小井香欧里(こい かおり)さんにお話を伺いました!(インタビュアー:山田大地)
●どのような活動をされているのですか?
桂川流域に広がる「納豆もち」の文化を伝える紙芝居の製作をしています。
桂川流域には、手作りの納豆をもちで包んで山仕事や正月の際に食べる風習があり、食文化として受け継がれてきました。
地元の人がしっかりと守ってきたこうした文化の貴重さや価値を、地元の子どもたちやそうした食文化を知らない内外の人に伝えたく思い、紙芝居の作成を行うことにしました。
●なるほど!でも、どうして「紙芝居」だったのですか?
紙芝居は子どもにもわかりやすいですし、子どもにわかりやすいということは、大人やお年寄りの方にもわかりやすく、みんなにわかりやすいのではないかな、と思ったからです。
話すスピードも聞く方に合わせられますし、これだけ情報が流れていく世の中で、紙芝居のように、人から人へ、アナログで伝わる伝え方っていいな、と思い、紙芝居にしました。
貸し出しもできますし、読み聞かせを映像にして配信も可能です。ストーリーもみんなで練り上げ、絵も地元の方に書いていただきました。
納豆もちの現物を持ち伝え歩くことは難しいですが、紙芝居ならば見たことをきっかけに興味を持って地元のお店に行くなどでき、紙芝居をきっかけに地域につながる機会を多くつくることができるのではないか、と思っています。
●なるほど。さまざまな活用もできますね。
地域の方自身が紙芝居を活用することもできますね。地域の事業者の方のPRの際やワークショップ、観光者に向けて、また高齢者の方のサロン等でも用いてほしいですね。
絵本にして各家庭に置いてもらえることもいいな、と考えています。
●こうした活動を通じてどのような地域になってほしいですか?
納豆もちは、栄養学的にも高い意義があり、地元の方が受け継いできた文化としても大切なものです。
「貧しかったから食べてたんや」、という人もいるけれどそうじゃなく、「そんな中で素晴らしい文化をつくった」ことが重要だと思うんですね。
私は、そうした素晴らしい文化を支えてきたことを誇ってほしいと思っています。
歴史的に大事で意味があるから残ってきたわけで、地元の人は本当に素晴らしい文化を残してきたんですよ。その重要性を、紙芝居を通じて伝えたいと思っているんです。
●納豆もちを「桂川流域の文化」として紹介するのはなぜですか?
こうした取り組みの効果を、ひとつの地域の活性化にとどめようとするのではなく、こうした取り組みによって文化で地域はつながってきたことを再認識することが大事だと思うからです。
どの地域がかけても桂川は流れえませんでしたし、源流から市内まで、どの地域が欠けてもそれぞれの文化は成り立ちませんでした。
地域と地域はつながって文化を形成しているということを、納豆もちをきっかけに認識してもらえたらと思います。
●小井さんは、市街から京北・弓削へ通いながら、さとまち交流の拠点として「恋咲楽(こいざくら)」(※)をされ、交流イベントの実施などもされておられますね。そうした活動をするのはなぜですか?
移住だとハードルが高いので、拠点があって自分のペースと地域のペースが合うところで活動できれば、地域に関わることの出来る人は増えるのではないか、と思っています。
いわゆる「関係人口」ですよね。同時に、地域の外にいるからその地域の文化の価値や重要性に気づくこともできると考えています。
●なるほど!では最後に、この紙芝居はいつお披露目されるのでしょうか?
2月22日(土)山国自治会館で開催される「第2回納豆もちサミット」で初披露します。納豆もちづくり体験や昔の生活道具の展示も行いますので、みなさんもぜひ来てくださいね!
●小井さん、今日はありがとうございました!
【第2回納豆もちサミット】
【日時】2020年2月22日(土)11時30分(受付:10時30分)~14時
【会場】山国自治会館(右京区京北比賀江町)
【定員】50名
【費用】材料費:昼食費実費(1000円)
【主催】NPO法人ふるさと京北鉾杉塾
【協力】山国自治会・(有)山国さきがけセンター・(株)牛若納豆・恋咲楽・ほろろん/右京区まちづくり支援制度支援事業
(※)「恋咲楽」についてはこちらから!
Facebookページ:https://www.facebook.com/恋咲楽日記-1716050415350197/
https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000191/191222/02.pdf