
昭和を代表する二枚目スタアと言えば、まっさきに長谷川一夫を思いうかべる人も多いのではないでしょうか。
本年、令和6年(2024年)は氏の没後40年という節目の年にあたり、数ある名作、傑作のなかから「近松物語」を選びました。本作品をとおして随所に漂う日本的美のたたずまい、叶わぬ恋に身をこがす「茂兵衛とおさん(香川京子さん)」の圧倒的な演技、そして茂兵衛のムンムンと匂いたつ男の色気。そして脇役ながらも、媼・浪花千恵子の味わい深い妙演にもご注目いただければ。
そして今回の公演には、氏のご息女で俳優の長谷川稀世さんをお招きし、亡きお父上のなつかしい思い出話などをお聞きいただく機会としました。
